再生可能エネルギー即ち太陽光、風力、バイオマス(renewable energy)は、地球温暖化ガスを排出しない理想の電源と思い込まされてきた。チャンネル桜、特集【エネルギーは現在】小野章昌と川口マーン恵美による講演を視聴した。内容は斬新で解りやすく有益であった。電源エネルギーの比較尺度を経済収支比を使用した。左図に示すグラフで再生エネルギーの実力が明らかだ。要旨を次にまとめた。
1)経済閾値7.0を上回る電源はない。
2)全エネルギーに占める割合は、10数%である。
3)天候に左右され年間の稼働時間は、1000時間が限度と言われてている。その稼働時間中、バックアップ電源、特に火力、水力(そして原子力)の出力を絞り調整する。
4)需要電力に対して瞬時に対応出来ない。
5)全エネルギーに占める最適割合は、最大20%程度と考えられベースロード電源と成り得ない。ひ弱な被保護者的である。
6)経済的に見れば原子力が最も有害ガス排出無しでキレイで適切なことは言うまでもない。
全エネルギーの構成比率、エネルギーミックスについて今後、議論が必要である。
出典:ベルリン核物理学研究所、ワイスバッハ他論文