橋梁・構造部会

◆ 複合構造物及びプレキャスト構造技術の紹介 中尾 正徳
内容の概要: 橋梁構造物は、使用材料によって大きくコンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)及び鋼構造物に分けられていますが、近年では、各々の材料の利点を活かした複合構造物や品質確保、工期短縮を図るプレキャスト構造物が増加しています。従来の構造形式の適用に対し複合構造物を適用する利点や施工方法を紹介します

◆ 道路橋の維持・補修・補強に関する技術の指導、紹介 佐藤 鐡夫
内容の概要:高度成長期から建造され続け、目的機能を担ってきた多くの道路橋が、延命化か、架け替えか、劣化、損傷状況に応じた判断が重要な時期を迎えています。また、竣工年度、適用基準から、現行基準に照らして、耐荷力不足、耐震性能不足も重要な解決すべき課題となっています。点検から、定期点検、維持補修を的確に行ってこなかった劣化、損傷レベルの著しい橋も数多く確認されています。劣化要因として、経年劣化、過積載、気象環境、凍結防止剤散布、材料、施工に起因する事象等が考えられています。対策として必要となる、点検、診断、補修、補強(耐震補強を含みます)に関する技術の紹介、指導を行います。

◆ 既設橋の機能更新に鋼構造の利点を活用する技術の紹介 花里 久
内容の概要: 鋼構造は軽量で強度が高く、工場製作部材を現場で組み立ててスリムな構造物を構成できるという利点があり、これまで立地や空間に制約のある地点に多用されてきた実績があります。都市内高架橋や立体交差構造物に鋼構造を活用した計画・設計を多く手掛けてきた経験から、例えば既設橋の機能更新や拡幅、リニュアル等、厳しい条件下での構造物の計画・設計に鋼構造を活用する技術について、設計・施工・メンテナンスの基本事項とポイント等を紹介します。