品質/プロフェッション部会

◆ 土木を温故創新する 大野博久
内容の概要: 土木は使命を見失い、絶滅危惧種と呼ばれるほど学生の人気がなくなっています。地球環境の持続可能性に限界が見え始めた21 世紀は、科学技術のシーズ志向、国民生活のニーズ志向ではなく、将来社会が必要とする技術を意識して開発・適用する時代です。この概念は社会基盤整備事業の本質であり、そこに新たな使命を見つけ、All-win で新たな枠組みを再構築できれば社会的な評価は復活します。土木の持つ哲学性を学ぶ良い機会を提供致します。

◆ 技術者倫理、設計論、コンサルタント論、経営論等 清野茂次
内容の概要: 名神高速道路等高速道路幕開け時代から建設コンサルタントとして社会貢献してきた豊富な経験をもとに、技術者として具えるべき倫理、建設コンサルタントのビジョンとあるべき姿、橋梁と沈埋トンネルを中心とする技術開発、計画。設計、施工、建設コンサルタント経営など幅広い領域を対象に、若手技術者、若手経営者に対して、その真髄を伝授します。また、企業、教育界、学会、協会、その他における幹部的活動を通じて獲得した知恵を言語化して継承します。

◆ 設計ミス防止とマネジメント 花里 久
内容の概要: 最近、設計ミスなど成果の品質問題が大きな課題となっています。現役当時から関わってきた品質管理とISO 指導の経験から、以下についてについてお話しします。① 成果品質の現状と課題、② 自社のミスの実態を知る、③ 業務の流れと品質管理、④ ミス防止のポイント、⑤ISO9001 の活用、⑥ ミス事例解説等です。

◆ 設計の信頼性-設計審査(デザイン・レビュー)の適用- 渡部 篤
内容の概要: 製品およびシステム受注時における顧客との打合せから開発、設計、製造、検査および引渡しの各節目において、設計審査を適用することで、設計品質と適正価格の維持、そして顧客満足度を確保します。製品やシステムの設計品質は、仕様確定時に目標設定され、製造者が定めた性能を所定の資源( 人、物、金) を用いて具現化します。顧客との打合せにおける仕様の明確化、仕様と契約作成における留意点、開発時点、設計時点、製造時点、そして検査、引渡し時点において行うべき事項や留意点などを伝承致します。

◆ 若手技術者の早期育成 渡部 篤
内容の概要: 若手技術者の技術レベルの早期向上と有効活用を図ります。PERT による開発計画書から導き出されるリソース投入計画を細分化し、具体的な人員計画、必要スキル、費用配分を明確にします。現有リソースと必要リソースから充足計画を立て、OJT を基本に、新規採用、配転を行います。結果として、モチベーションのアップ、技術レベルの向上、工期の短縮等を可能とします。伝承事項は、PERT による開発計画書の作成、プロジェクトリーダー任命、目標管理制度の導入による自己啓発などです。